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不正ケシ流通 神奈川県が判断ミス、謝罪(産経新聞)

 神奈川県の農家で栽培されたアヘンの原料となる不正ケシ(ソムニフェルム種)が、正規ルートを通じて関東一円の市場に出回っていた問題で、神奈川県は26日、県農業技術センター(同県平塚市)が栽培農家から出荷前に相談を受け、不正ケシと異なる種と判断していたことを明らかにし、「多大な迷惑をかけた」と謝罪した。

 県によると、同センターは4月30日、藤沢市内の栽培農家から、不正ケシの見分け方について相談を受けた。指導員が農家に出向いて確認したが、生育が進んでいない状態の上、葉が茎を抱き込む栽培禁止種の特徴が見られず、誤った判断をした。指導員は不正ケシを見たことがなかったという。

 ケシのうち栽培してもよい品種は園芸用に「ポピー」として販売される。問題の不正ケシは、長野市の園芸愛好家の女性が平成16年ごろに長野県内の店で種子を購入し、藤沢市の愛好家を経て栽培農家に譲られた。

 栽培数は722株(回収済み525株)で、都内の市場に出荷された395株のうち174株が横浜市や川崎市など県内の店舗で販売され、221株が都内や群馬、栃木、埼玉、千葉、長野の各県に流通した。このほか6株が直営店で販売されたという。

 不正ケシは5月中旬に東京都渋谷区の園芸店で、鉢植えで販売されているのが見つかり、通報を受けた厚生労働省や都などが調査していた。今回、見つかったソムニフェルム種は地中海原産。アヘン用ケシの代表的な種で、5~6月に白や赤、紫などの花を咲かせる。産経新聞の取材に出荷元となった栽培農家の男性(48)は、「県に合法と判断されて出荷したが、結果的にご迷惑をかけて申し訳ない」と話している。

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